赤ちゃんや子どもの肌は、見た目にはすべすべでも、実はとても繊細、大人とはまったく異なる特徴を持っています。
「なぜ肌荒れしやすいのか?」「どこまでケアが必要なのか?」と悩むママ・パパに向けて、美容家の視点から“子供の肌に本当に必要なやさしいスキンケア”をわかりやすく解説します。
◆ 子供の肌の主な特徴
◎ 皮膚が薄い
大人の約半分ほどの厚みしかなく、摩擦や刺激にとても敏感です。
◎ バリア機能が未熟
肌を守る“壁”がしっかりできておらず、乾燥・紫外線・雑菌などの影響を受けやすい状態です。
◎ 皮脂が少ない
皮脂腺の働きが未熟なため、肌を保護する天然の「うるおい膜」が十分に作れません。
◎ 乾燥しやすい
皮脂・水分ともに少なく、入浴後や空気の乾燥で簡単にカサカサに。
◎ 刺激に敏感
大人では問題ない成分や摩擦でも、子どもの肌では赤みやブツブツが出ることがあります。
◆ よくある肌トラブルと原因
肌トラブル | 主な原因 | 主な特徴 |
---|---|---|
湿疹 | 乾燥・摩擦 | 赤み・かゆみ |
皮膚炎 | 雑菌・刺激 | 炎症・ジュクジュク感 |
アトピー性皮膚炎 | アレルギー反応 | 慢性的なかゆみ・乾燥 |
おむつかぶれ | 排泄物の刺激 | お尻や股に赤み |
あせも | 汗のこもり | 小さな赤いブツブツ |
とびひ | 細菌感染(ひっかき傷) | 水ぶくれ・かさぶた |
Point: どれも“乾燥+刺激”が引き金になりやすいため、普段からのケアが予防の鍵です。
◆ 美容家おすすめ!こどもスキンケア5つの基本
【こどもスキンケア 5か条】
✅ やさしい洗浄
→ 刺激の少ない石けん・無香料・無添加のものを。泡立ててやさしく洗いましょう。
✅ 毎日の保湿
→ 入浴後はすぐに保湿。保湿因子成分配合のローションやクリームをたっぷり塗って“うるおいバリア”をサポート。
✅ 汗ケアで清潔に
→ 汗をかいたらすぐに柔らかいタオルでやさしく拭き取りましょう。外出時は濡れガーゼも◎
✅ 衣類素材に気をつける
→ 肌に直接触れるものはコットンなど天然素材を選び、タグや縫い目にも注意を。
✅ 室内環境も重要
→ 加湿器や濡れタオルで空気の乾燥を防ぎましょう。エアコン使用時は特に注意を。
◆ 美肌は0歳から育てる!
子どもの肌の日々のケアは、10年後、20年後のトラブル予防につながります。
小さなうちから「肌をいたわる習慣」を、家族みんなで協力しておこなっていきましょう。