INTERNATIONAL BEAUTY CREATIVE ASSOCIATION

ダーマトロジー・スキンケア検定

GRADE 3 — BRONZE

Evidence-Based Beauty

肌のことを、科学で理解する第一歩

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第1章ニキビの概要と要因
3級範囲

1-1. ニキビとは?

ニキビ(尋常性痤瘡)は、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり(角化異常)、アクネ菌の増殖、炎症反応の4つの要因が重なって起こる毛穴の疾患です。

ニキビは単なる「肌が汚いから」ではありません。体の中のホルモン、皮脂の分泌、肌の常在菌のバランスなど、複数の要因が絡み合って発生する皮膚のトラブルです。

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1-2. 思春期ニキビ

思春期にアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌が増加し、皮脂腺が活発になることで発生します。皮脂分泌が多いTゾーン(額・鼻)に多く見られます。

思春期になると、性腺からアンドロゲンの分泌が急激に増加します。アンドロゲンは皮脂腺の受容体に作用し、皮脂腺を肥大させるとともに皮脂の産生を促進します。これは男女問わず起こる現象で、女性の体内でも副腎や卵巣からアンドロゲンが分泌されています。

Tゾーンに集中する理由は、額や鼻などのTゾーンは皮脂腺の密度が特に高いためです。思春期ニキビは多くの場合、20代前半までにホルモンバランスが安定するとともに自然に改善する傾向があります。

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1-3. 大人ニキビ

Uゾーン(顎・フェイスライン)に多く見られます。バリア機能の低下、ターンオーバーの乱れ、ホルモンバランスの変化、ストレス、生活習慣の乱れなど、複合的な要因で発生します。女性では月経前のプロゲステロン上昇が皮脂分泌を増加させ、生理前のニキビの原因となることがあります。

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1-4. 白ニキビ

毛穴が閉じた状態で皮脂が溜まっている非炎症性のニキビ(閉鎖コメド)です。ニキビの初期段階にあたります。肌色または白っぽい小さな盛り上がりとして現れます。

白ニキビの段階で適切なケアを行うことが、炎症性ニキビへの進行を防ぐ上で重要です。

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1-5. 黒ニキビ

毛穴が開き、溜まった皮脂が空気に触れて酸化し黒く変色した非炎症性のニキビ(開放コメド)です。黒い色は汚れではなく、皮脂の酸化反応によるものです。

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1-6. 赤ニキビ

白ニキビや黒ニキビが進行し、アクネ菌が増殖して炎症を起こした状態です。赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。炎症性ニキビは自己判断で潰したり刺激したりせず、症状が重い場合は皮膚科の受診を勧めましょう。

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1-7. からだのニキビ

背中や胸元に発生するニキビは、アクネ菌だけでなくマラセチア菌(真菌)が原因であることがあります。衣類による摩擦や蒸れも悪化要因です。顔のニキビとは原因菌が異なる場合があるため、ケアの方法も異なります。

第2章肌荒れの概要と原因
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2-1. 肌荒れとは?

肌荒れとは、角質層のバリア機能が低下し、外部刺激に対して皮膚が過敏に反応している状態です。赤み、かさつき、かゆみ、ヒリつきなどの症状が現れます。

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2-2. 乾燥による肌荒れ

湿度の低下や冷暖房の使用により肌の水分が失われると、角質層のバリア機能が低下します。角質層の水分を保持しているのはNMF(天然保湿因子)、細胞間脂質(セラミドなど)、皮脂膜の3つで、これらのバランスが崩れると乾燥肌荒れにつながります。

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2-3. 花粉・季節の変わり目の肌荒れ

花粉や黄砂などの微粒子が肌に付着し、物理的・化学的な刺激となって炎症を引き起こします。季節の変わり目は気温・湿度の変化が大きく、肌のバリア機能が追いつかずに荒れやすくなります。

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2-4. マスク荒れ

マスクの着用による摩擦でバリア機能が低下します。また、マスク内の蒸れにより常在菌のバランスが崩れ、雑菌が繁殖しやすい環境が生まれます。

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2-5. 洗いすぎによる肌荒れ

過度な洗浄は、NMFや細胞間脂質を流出させるだけでなく、皮膚の常在菌(善玉菌)まで除去してしまいます。善玉菌である表皮ブドウ球菌は皮脂を分解して保湿成分を生み出し、肌を弱酸性に保つ役割があるため、菌バランスの崩壊が肌荒れを悪化させます。

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2-6. ストレスによる肌荒れ

ストレスを受けると副腎からコルチゾール(ストレスホルモン)が分泌されます。コルチゾールの過剰分泌は、皮脂の過剰分泌、バリア機能の低下、免疫機能の低下、コラーゲン産生の抑制など、肌に多方面から悪影響を与えます。

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2-7. 敏感肌と肌荒れの違い

肌荒れは一時的にバリア機能が低下している状態で、原因を取り除けば回復します。敏感肌は慢性的に刺激への閾値が低い状態で、遺伝的素因(フィラグリン遺伝子の変異など)が背景にある場合があります。

第3章疲れの概要と原因
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3-1. 疲労の仕組み

疲労は自律神経の乱れによって血流が滞り、細胞への酸素・栄養供給が低下するとともに、活性酸素が発生しやすくなる状態です。この血流の低下と酸化ストレスが、肌にさまざまなサインとなって現れます。

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3-2. くすみ

くすみには主に2種類あります。血行不良によって肌が青黒く見える「青ぐすみ」と、ターンオーバーの乱れで古い角質が溜まり肌が暗く見える「茶ぐすみ」です。

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3-3. クマ

クマは原因によって3種類に分かれます。青クマ(血行不良で目の下の血管が透ける)、茶クマ(摩擦や紫外線による色素沈着)、黒クマ(加齢によるたるみが影を作る)です。それぞれ原因が異なるため、対処法も異なります。

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3-4. むくみ

リンパ管による組織液の回収が滞ると、余分な水分が組織に溜まり「むくみ(浮腫)」が生じます。塩分の過剰摂取、運動不足、長時間の同じ姿勢などが原因となります。

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3-5. ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、基底層の幹細胞が新しい細胞を生み出し、約28日かけて角質となって剥がれ落ちるサイクルです。疲労や睡眠不足、加齢によりこの周期が乱れると、古い角質が溜まりくすみ・ごわつきの原因になります。40代では約45日、60代では約75日にまで延びるとされています。

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3-6. 睡眠不足と肌

成長ホルモンは主に深い睡眠(ノンレム睡眠)中に分泌され、細胞の修復と再生を促進します。睡眠不足が続くとターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下し、くすみやクマの原因となります。

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3-7. 腸と肌のつながり

腸内環境と皮膚の関係は「腸‐皮膚軸(腸皮相関)」と呼ばれます。腸内細菌のバランスが崩れると全身の炎症レベルが上がり、ニキビやアトピー性皮膚炎などの肌トラブルとして現れることがあります。

第4章シミやそばかすの概要と原因
3級範囲

4-1. シミとは?

シミは、紫外線などの刺激によりメラノサイト(色素細胞)が活性化し、過剰に生成されたメラニン色素が皮膚に定着することで生じる色素斑です。最も一般的なのが老人性色素斑で、紫外線の蓄積が主な原因です。

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4-2. そばかすとは?

そばかす(雀卵斑)は遺伝的要因が強く、幼少期から現れる小さな茶色い斑点です。鼻を中心に頬に散在します。紫外線により濃くなることがありますが、加齢とともに薄くなる傾向があります。

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4-3. 肝斑

肝斑はホルモンバランスの変化が主な原因で、頬骨部に左右対称に現れます。境界がぼんやりしているのが特徴です。妊娠中やピルの服用中に現れやすく、紫外線や摩擦で悪化します。

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4-4. 日焼けとシミの関係

日焼けは紫外線に対するメラニンの防御反応です。繰り返し紫外線を浴びると、メラノサイトが常に活性化した状態になり、メラニンの過剰生成が続くことでシミとして定着します。

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4-5. シミと年齢

加齢に伴いターンオーバーが遅くなると、メラニンの排出が追いつかず蓄積しやすくなります。また、長年にわたる紫外線の蓄積(光老化)がシミの大きな原因です。光老化は自然な加齢による変化よりもはるかに大きな影響を与えます。

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4-6. 紫外線のA波とB波

UV-A(長波長紫外線)は真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンを分解してシワ・たるみの原因(光老化)となります。UV-B(中波長紫外線)は主に表皮に影響し、炎症(日焼け)やDNA損傷を引き起こし、シミ・そばかすの直接的な原因となります。

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4-7. シミの予防と対策

最も重要なのは日常的な紫外線防御です。SPF(UV-B防御指数)とPA(UV-A防御等級)の意味を理解し、適切な日焼け止めを使用すること。加えて、ビタミンCによるメラニン産生の抑制や、ターンオーバーの正常化によるメラニンの排出促進が有効です。

第5章美容成分について
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5-1. 美容成分とは?

美容成分とは、皮膚の保湿・保護・修復などに働きかける成分の総称です。成分を覚えることよりも、「なぜその成分が肌に作用するのか」を理解することが重要です。

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5-2. レチノール

レチノール(ビタミンA誘導体)は、表皮のターンオーバーを促進し、真皮のコラーゲン産生を増加させる作用があります。シワの改善、色素沈着の軽減に効果があるとされています。

使い始めに乾燥や皮むけ(レチノイド反応)が起こることがあるため、低濃度から始めるのが基本です。使用中は紫外線感受性が高まるため、日焼け止めの併用が必須です。

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5-3. ナイアシンアミド

ナイアシンアミド(ビタミンB3)は、セラミドの産生を促進してバリア機能を改善します。また、メラノソーム(メラニンを含む顆粒)の表皮細胞への移行を抑制し、色素沈着の改善効果も報告されています。刺激が少なく、多くの肌タイプに使用できるのが特徴です。

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5-4. セラミド

セラミドは角質層の細胞間脂質の約50%を占める最も重要な成分です。角質細胞(レンガ)の間を埋めるセメントの役割を果たし、バリア機能と保水機能の中核を担っています。セラミドが不足すると乾燥やバリア機能の低下を招きます。

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5-5. ビタミンC

ビタミンC(アスコルビン酸)は、コラーゲンの合成に不可欠な補酵素であり、抗酸化作用によって紫外線による酸化ダメージから皮膚を保護します。メラニンの産生を抑制する美白作用もあります。不安定で酸化しやすいため、化粧品にはビタミンC誘導体として配合されることが多いです。

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5-6. ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は真皮の基質成分で、1gで約6,000mlもの水を保持できるとされています。化粧品では主に角質層の保湿目的で配合されます。真皮では皮膚のふっくらとした質感を支えるクッションの役割を果たしています。

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5-7. コラーゲン

コラーゲンは真皮の乾燥重量の約70〜80%を占める最も豊富なタンパク質で、肌のハリと弾力を維持しています。加齢とともに産生量が減少し、紫外線(特にUV-A)はコラーゲンを分解する酵素(MMP)の活性を高め、減少を加速させます。化粧品に配合されるコラーゲンは主に保湿成分として角質層に作用します。

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