IBCA Iron Certification
毛髪構造解析士検定
GRADE 1 — BRONZE
髪の構造・アイロンの仕組み・スタイリング剤を科学で理解する第一歩
試験を受ける髪の毛の構造
1-1
髪の3層構造
髪は外側から「キューティクル→コルテックス→メデュラ」の3層で構成されています。
それぞれの層が異なる役割を担い、健康で美しい髪を維持しています。
KEY POINTS
- 髪は外側から「キューティクル→コルテックス→メデュラ」の3層構造
- キューティクルは鱗状の薄い細胞が重なり、髪を外部ダメージから守る
- ツヤや手触りに直接関係するのもキューティクルの状態
1-2
キューティクルの役割
健康な髪のキューティクルは、魚のうろこのように規則正しく重なり合っています。
キューティクルが開くと水分が逃げやすくなり、パサつきや絡まりの原因になります。
KEY POINTS
- 健康な髪のキューティクルは魚のうろこのように規則正しく閉じている
- 開いていると水分が逃げやすくなり、パサつきや絡まりの原因になる
- アルカリ性のものや熱・摩擦がキューティクルを開かせる
1-3
コルテックスの役割
コルテックスは髪全体の約80〜90%を占め、弾力・強度・色素(メラニン)を含む主要部分です。
ダメージを受けるとコルテックスが流出し、切れ毛や枝毛が起きやすくなります。
KEY POINTS
- コルテックスは髪の主要部分で、弾力・強度・色素(メラニン)を含む
- ダメージを受けるとコルテックスが流出し、切れ毛や枝毛が起きやすくなる
- パーマやカラーはこの層に作用する
1-4
ケラチンタンパク質
髪の約80〜85%はケラチンというタンパク質でできています。
ケラチンはアミノ酸が連なった繊維状のタンパク質です。熱・紫外線・化学処理でケラチンが変性すると髪が傷みます。
KEY POINTS
- 髪の約80〜85%はケラチンというタンパク質でできている
- ケラチンはアミノ酸が連なった繊維状のタンパク質
- 熱・紫外線・化学処理でケラチンが変性すると髪が傷む
1-5
メデュラの特徴
メデュラは3層の中で最も内側にある髪の芯にあたる部分です。
細い髪や赤ちゃんの髪には存在しないこともあります。保温・弾力に関与するとされています。
KEY POINTS
- メデュラは髪の芯にあたる部分で、細い髪には存在しないこともある
- 機能はまだ完全に解明されていないが、保温・弾力に関与するとされる
- 3層のなかで最も内側にある
1-6
毛幹と毛根
皮膚の外に出ている部分を「毛幹」、皮膚の中にある部分を「毛根」と呼びます。
毛根の底部にある毛乳頭が細胞に栄養を届け、髪の成長を促します。
KEY POINTS
- 皮膚の外に出ている部分を「毛幹」、皮膚の中にある部分を「毛根」と呼ぶ
- 毛根の底部にある毛乳頭が細胞に栄養を届け、髪の成長を促す
- ヘアケアは毛根の環境を整えることも重要
1-7
髪の色とメラニン
髪の色はコルテックス内に含まれるメラニン色素の種類と量で決まります。
黒・茶色は「ユーメラニン」、赤みは「フェオメラニン」が関係します。加齢でメラニン生成が減ると白髪になります。
KEY POINTS
- 髪の色はコルテックス内のメラニン色素の種類と量で決まる
- 黒・茶色は「ユーメラニン」、赤みは「フェオメラニン」
- 加齢でメラニン生成が減ると白髪になる
1-8
枝毛のメカニズム
枝毛は髪の内部(コルテックス)が傷んで縦に裂けた状態です。
過度な熱処理・摩擦・化学処理が主な原因です。一度できた枝毛は自己修復しないため、カットが唯一の対処法です。
KEY POINTS
- 枝毛はコルテックスが傷んで縦に裂けた状態
- 過度な熱処理・摩擦・化学処理が主な原因
- 一度できた枝毛は自己修復しない — カットが唯一の対処法
ヘアアイロンの構造と仕組み
2-1
スタイリングが固定される仕組み
ヘアアイロンでスタイリングが固定されるのは、熱によって髪内部の「水素結合」が一時的に変化するためです。
水素結合は水分と熱に反応して切れ・つながりを繰り返します。アイロンの熱で結合が切れ、冷えるときに新しい形で固定されます。
KEY POINTS
- 髪内部の「水素結合」は水分と熱に反応して切れ・つながりを繰り返す
- アイロンの熱で水素結合が切れ、冷えるときに新しい形で固定される
- これがカールやストレートが維持される仕組み
2-2
使用前の髪の状態
ヘアアイロンは必ず完全に乾いた髪に使用することが基本です。
濡れた髪にアイロンを使うと水が急激に蒸発し、髪内部を傷めます(タンパク変性)。
KEY POINTS
- 濡れた髪にアイロンを使うと水が急激に蒸発し、髪内部を傷める
- 完全に乾かしてから使うのが基本
- 半乾きは特に高温での使用が危険
2-3
適正温度と熱ダメージ
温度が高すぎると、ケラチンが変性して髪が傷みやすくなります。
一般的な適正温度は120〜160℃です。細い・傷んだ髪ほど低温設定が推奨されます。
KEY POINTS
- 150℃以上の高温ではケラチンが変性しやすくなる
- 一般的な適正温度は120〜160℃
- 細い・傷んだ髪ほど低温設定が推奨される
2-4
カールアイロンとストレートアイロンの違い
カールアイロンとストレートアイロンの最大の違いは、プレートまたはバレルの形状です。
カールアイロンは円筒形の「バレル」、ストレートアイロンは2枚の平らな「プレート」で髪を処理します。
KEY POINTS
- カールアイロンは円筒形の「バレル」を使い、巻きつけてカールをつくる
- ストレートアイロンは2枚の平らな「プレート」で髪を挟んで伸ばす
- 形状の違いが仕上がりの違いをそのまま生む
2-5
ヒートプロテクト剤の役割
アイロン使用前にヒートプロテクト剤を使うことで、熱ダメージを大幅に軽減できます。
ヒートプロテクト剤は熱から髪を保護するコーティング成分を含みます。
KEY POINTS
- ヒートプロテクト剤は熱から髪を保護するコーティング成分を含む
- 使用することでアイロンの熱ダメージを軽減できる
- スプレー・ミスト・クリームなど形状はさまざまある
2-6
セラミックプレートの特性
ヘアアイロンのプレートにはセラミックが多く使われています。
セラミックは熱を均一に分散させるため、髪へのムラ焼けが起きにくい特性があります。
KEY POINTS
- セラミックは熱を均一に分散させ、髪へのムラ焼けが起きにくい
- 遠赤外線効果により髪の内部からも温める特性がある
- チタンやゲルマニウムをコーティングした製品も多い
スタイリング剤の基礎知識
3-1
ジェルの特徴
ジェルはウェット感・ツヤ感が出やすく、強いセット力が特徴のスタイリング剤です。
水溶性のポリマーが主成分で、乾くとかたく固まります。
KEY POINTS
- ジェルは水溶性のポリマーが主成分で、乾くとかたく固まる
- ウェット感・高ツヤ・強いセット力が特徴
- 洗い流しやすいが、つけすぎるとパリパリと固まる
3-2
髪質に合ったスタイリング剤の選び方
細くて柔らかい髪には、軽いムースまたはミストが最も適しています。
細い髪に重いスタイリング剤をつけるとペタッとつぶれやすくなります。
KEY POINTS
- 細い髪は重いスタイリング剤をつけるとペタッとつぶれやすい
- ムースやミストは軽い質感でボリュームを保てる
- 髪質に合った重さ選びがスタイリングの基本
3-3
ヘアワックスの成分
ヘアワックスの主成分はビーズワックス(蜜蝋)などのロウ類と油分です。
油分が多いほど柔らかく、伸びがよくなります。セット力・ツヤ感・硬さは製品によって異なります。
KEY POINTS
- ワックスの主成分はビーズワックス(蜜蝋)などのロウ類と油分
- 油分が多いほど柔らかく、伸びがよくなる
- セット力・ツヤ感・硬さは製品によって幅広く異なる
3-4
ヘアスプレーの役割
ヘアスプレーはスタイリングの仕上げにスタイルを固定・キープするために使います。
樹脂成分が髪の表面に膜を張り、形をキープします。
KEY POINTS
- ヘアスプレーは樹脂成分が髪の表面に膜を張り、形をキープする
- スタイリングの仕上げに使うのが基本
- 強力ホールドからソフトキープまでセット力に幅がある
3-5
アウトバストリートメント
洗い流さないトリートメントは、髪の水分・油分を補い、ダメージから髪を保護します。
ドライヤー前・後に使い、熱や乾燥から髪を守ります。オイル・ミルク・クリームなど質感の種類が豊富です。
KEY POINTS
- アウトバストリートメントはドライヤー前・後に使い、熱や乾燥から髪を守る
- オイル・ミルク・クリームなど質感の種類が豊富
- 先にトリートメント・後からスタイリング剤の順が基本
3-6
スタイリング剤を使う順番
スタイリング剤を使う基本の順番は「洗髪 → 乾燥 → スタイリング剤」です。
濡れた髪にワックスなどをつけると均一に伸びず、仕上がりが悪くなります。
KEY POINTS
- 基本は「洗う → 乾かす → スタイリング剤」の順
- 濡れた髪にワックスをつけると均一に伸びず仕上がりが悪くなる
- アウトバストリートメントのみドライヤー前に使用するのが一般的
テキストの内容を確認したら、試験に挑戦してみましょう。
20問からランダム10問・8問正解で合格です。